骨の髄まで

 8時前起床。
 Cによると、五部林は「試合前にRと自主練する」ということで、7:30過ぎには家を出たらしい。今日は、サッカー部の練習試合だった。先週、初出場、初ゴール、という偉業を成した*1五部林だが、今日の相手は箕面市のクラブチーム(学校の部活ではない)ということで、(試合に出られるかどうかはわからないのに)昨夜(ゆうべ)から少々緊張した面持ちだった。

 9:30試合開始のホイッスル。
 試合当初は、2年生+1年生(サッカー経験者のLくんのみ)のメンバーが出場(3年生は不在)。五部林は「副審(旗を持って主審には判断できないファウルやオフサイドなどの判定をする)」からのスタート。オフサイドもまだ覚束ない五部林なのに大丈夫かなと思いつつ、先週はiPhone13で動画を撮っていたけど、今日は、先月・今月の五部林の卒業式・入学式のために(中古で)購入したビデオカメラ(PanasonicHC-VX2MS」)で撮影をスタート。

 試合は、はじめからどんどん自陣内に押し込まれており、やはり明らかに先週の相手とは格が違っていた。それでもなんとか守っていて、少しの隙を付いて、我がY中が1点先取。その後すぐに先生から呼ばれて、五部林出場。中盤の右ボランチで、先週のようにあまりボールには触れていなかったけれど、けっこううまく立ち回っていた。我が息子ながら、1年生で、先週初めて本格的な試合に出たにしては、視野が広く、展開を予想できているように見えた。
 初めて知ったのだけど、中学生のサッカーの試合は、前後半30分ずつ、合計60分だそうで、五部林は後半の途中まで試合に出ていた。我がY中は、その後、2年生がもう2点入れて、1試合目は3-0で勝利。クラブチーム相手にすごい、と思ったけれど、後から聞いた話では、どうやら相手チームは中学1年生だけのチームだったらしい(そして、交代要員も1~2人ぐらいしかいなかった)。

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 2試合目は、1年生中心のチームで、2年生は2~3名がディフェンスにいる状態でスタート。攻撃する時間はあまりなかったけれど、
前半はけっこう守っていた。ただ、後半になって、やはり体力的な差が出たのか、ゴール際で判断ミスが連続して起こって、続けて2点入れられ、後半途中で2年生に交代したものの(五部林はまた副審)、結局点は入れられず、0-2で敗戦。
 でも、五部林含め、みんなとてもがんばってボールを追いかけていた。

 その後、Y中学のみんなと、試合を見に来ていた卒業生(高1)の子どもたち5人ぐらいが入って3試合目。卒業生たちは力が有り余っているようで走り回っていたけれど、現役生たちは、五部林含め、もうクタクタなようで足が止まってしまっており、試合もメリハリのないものになっていたように思う。
 13時前終了。Cと、観戦に来ていた保護者の知り合いに「先に帰りますー」とあいさつをして帰路。

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 帰路の途中、家とは逆方向だったけれど、セブン‐イレブンに寄って「Google Playギフトカード 」と「プレイステーションストアカード」を購入。どちらもキャンペーン*2に応募するため。実は先日、ファミリーマートで「ニンテンドープリペイドカード」も購入したのだけど、それもまたキャンペーン*3に応募するためだった。ゴールデンウィークやお正月などに開催される、コンビニのキャンペーンでプリペイドカードを購入して、少しだけでもサービス付与されたその残高(の範囲内)でゲームを購入する(といっても、最近ほぼ遊べてないのだけど)というのが、ぼくのここ数年のスタイル。

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 帰宅して、Cがつくってくれた焼きそばを食べていると、五部林も帰宅。
 「ごめん、お腹いっぱいやからご飯いらんわ。とにかく疲れた。寝る」と言って、自室に。試合の日は、軽食を持って行かせてるのだけど、試合後にCのつくった「おにぎらず」を食べて、それで満腹になってしまい、何より、ほんとうに疲れたのだと思う。
 昼食中、Cから、試合を観戦に来ていたお母さんから聞いた「学校・先生・地域情報」を共有してもらう。ぼくは、五部林が生まれ、仕事を辞め、主夫をしていたときから、こういう情報を母親(女性)から聞き出したり、情報交換をしようと試みていたけれど、やっぱりこういう情報収集は女性が得意だし、何より(一応)男性のぼくには、世の母親(女性)たちは、敏感な(少し他の人の悪口っぽいことも含む)情報を提供してくれはしないことがよくわかっている。今日聞いた情報の中には「えーっ!?」と驚くものも少なからずあったけど、それはやはりここには書けない。

 昼過ぎから雨が降り出し、ぼくは自室で、先日(4/26)のコミュニティ協議会の議事録を作成。
 15時すぎ、「遊びに行ってくる」と五部林が言うので「疲れてんのに大丈夫なん?」と訊くと「うん、ちょっと寝たら元気になった気がする」と日焼けして赤くなった頬で答えた。
 ひととおり議事録が完成したので少し横になってiPad楽天kobo)で魚豊『ひゃくえむ。』(講談社)を読んでいると、Cが「じゃあ、行ってくる」と、車に乗り、実家に出かけた。明日の午前中、お義母さんの通院があり、それに付き添うためだった。昨年からCは月に一度は、Cの弟のTくんといっしょに(または交代で)通院に付き添っている。

 夕食は、Cが昼につくってくれた焼きそばの残りと、テキトーに残ってた野菜でサラダをつくった。
 五部林は、試合中に感じていたいろんなことを話してくれた。そして、試合よりも熱心に話したのが「プロスピAプロ野球スピリッツA)」のことで、ガチャで、千葉ロッテマリーンズ澤村拓一が出たらしく、彼がめっぽう「強い」のだとか。
 その後(算数ではなく)数学の宿題をやっていたようで、ぼくに分からないところを訊きにきた。「負数」を習い始めたみたい。分からないのは、ていねいに問題文を読んでいなかったからで(たしかに、少々意地悪な問題だったけれど)、小学生の頃から五部林はそういうところでよくつまづいている。

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 今日は「昭和の日」だったと気づいたのは、夜遅くなってからだった。
 そんな夜になって、一昨日・昨日の“焚き火会”の画像が、LINEグループのアルバムにどんどん追加されていた。
 息子と同い年(12才)のMくんやTくんと、宇宙や環境持続社会(SDGs)について、けっこう本気に、そしてけっこうぼくの方から突っかかって*4語ったりしていたことを、正直後悔していたのだけど、Mさんから「両親とは違う考え方を持っている大人と長い時間話をして、自分の考えを聞いてもらって、すごく刺激的で楽しかったようです」とLINEで言ってもらえてうれしかった。

 …そうだな、親には言えないことを言える大人がいるって、すごく大事なことかもしれない。それが、たとえ間違っている(自分とは違う)意見を持っている人だとしても。
 そのMさんからのメッセージを見て、ぼくは山田太一脚本のドラマ「早春スケッチブック」(1983年)を思い出した。山﨑努が演じる沢田竜彦のことば、

「ありきたりなことをいうな。お前らは、骨の髄まで、ありきたりだ」

 を思い出した。
 ぼく自身は「骨の髄まで、ありきたり」というか、「ありきたり」にさえなれていないただの「うらぶれオッサン」だけれど、MくんやTくんにとって、星空と焚き火のなか、「そういや、お父さんの友だちの変な酔っ払いのオッサンおったな」と思ってもらえるくらいに人になっているといいな。

 五部林にはそういう大人がいるだろうか。


www.youtube.com


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 眠る前に、今日、五部林の試合を撮影していてすぐにビデオカメラのバッテリーがなくなったので(中古を買ったからかもしれない)、予備のバッテリー(VW-VBT380-K)をヨドバシ・ドット・コムでポチリ。

 

*1:遺伝なんて信じない - 〒カワチ日手紙〒-又ぞろ-

*2:(~5/7)セブン‐イレブン|Google Play ギフトカード 選べるデジタルコードプレゼント!キャンペーン
https://vdpro.jp/sej.google8/index.html

(~5/6)セブン‐イレブン SONY PlayStation Store コード付与キャンペーン
https://vdpro.jp/sej.pss24/index.html

*3:(~4/29)ファミリーマートニンテンドープリペイドカードキャンペーン!
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*4:ぼくは昨今のSDGsとかLGBTQ+とかについてはけっこう懐疑的だったりするのだけれど、12才の彼らは学校などで教えられたそれらに対して純粋に「~しなければならない」と考えているようだったので、「もっと好きなように生きてもいいんじゃないか?」というようなことをひたすら言っていた。そしてTくんは、ぼくのそんな絡みに関しても理路整然と異論(「反論」ではなく)を言ってくれたりしたのもすごくうれしかったし、頼もしかった