確変スタートしました×2

 新緑、って感じの一日。
 朝、7:30起床。昨夜(ゆうべ)少し夜更かししていた様子だった(といっても、22:30ごろには寝ていた)五部林はかなり眠そうな顔をして起きていた。一昨日の“たんこぶ”はもうなんともない様子。中学校生活が始まり2週間、今週は授業も部活もフルで始まった。初めてのことだらけの慣れない生活の週末、朝から疲れている様子。
 Cは、本日の仕事は休み。なんでも、会社のあるマンション全体の水道が丸一日使用禁止になるのだとか。

 午後、中学校初めての五部林の授業参観。
 Cとふたりで中学校まで歩いて行く。校門を入ると、技術職員のOさんがいて「Oさーん!」と手を振ると、ニコニコ笑って近づいてきてくれた。3月まで五部林が通っていた小学校でも技術職員として働いてくれていたOさんとは、2021年度(五部林:4年生)・2022年度(五部林:5年生)、ぼくがPTA会長を務めていたときはもちろん、CがPTA役員&ぼくが閉校事業実行委員だった昨年度(五部林・6年生)も、ひたすらお世話になった。喫煙者のOさんとぼくとで、学校近くの公園に行って何気ない話をするのがとても楽しみだった。3月で小学校が閉校になったため、4月からは五部林の通う中学校と、近隣の小学校に異動になった。

 授業参観、5限目の英語の授業から。担任のH先生(若い男性・オーストラリアに留学経験アリ)による授業は、とてもフレッシュな感じだった。五部林たちはすでに小学校でも英語を少し習ってきているので、まずはその辺りの復習をしていて、11(eleven)~40(forty)ぐらいまでの発音と綴り、自分の誕生日を言えるように、と、1月(January)~12月(December)、1日(1st・first)~31日(31st・thirty-first)の発音と綴り。
 9月から12月のSeptember、October、November、Decemberの「ber」シリーズの順番は、頭文字をとって「SOND(ソンド)」と覚えることや、20日や30日の20th、30thは「twentieth」「thirtieth」と「e」を発音することとか、ぼくも初めて知った。

 6限目は理科の授業@理科室。
 理科のN先生は、五部林が入部したサッカー部の顧問の先生でもあり、とても若い男性の先生(後から知ったのだけど、彼は1999年生まれらしく、ぼくの息子でもおかしくない年齢だった)。砂糖、塩、片栗粉、「不明な粉」が用意されていて、水に溶かしたり、ガスバーナーなどで燃やしたりして、その「不明な粉」が何なのかを調べる、という授業。
 砂糖を熱したカラメルの匂いが教室に充満していた。仲の良いRとともに理科委員となった五部林は、授業後、N先生に次の授業の準備や持ってくるものを尋ねて、メモを取ったりしていた。

 授業参観中、五部林は、小学校からいっしょだった子どもたちとはもちろん、中学校で初めて会ったクラスメイトたちともうまくやっているようで、とても楽しそうだった。他の子どもたちも、まだ中学校が始まって2週間とは思えないほど打ち解けていたように見えた。
 あと、五部林たちの中学校は、文部科学省から「ICT教育推進校」みたいな感じに指定されているらしく、学校から支給されたタブレットiPad・第7世代・32GB)をビックリするぐらい活用していた(タッチペンだけは自分で用意しなければならず、ぜいたくかとも思ったけど、先日「Apple pencil」を購入した)。理科の授業では、ほとんどノートを取らず、実験結果もiPadExcelに入力する、というかたちだった。
 「書く」というより打つ、いや、入力するという作業がメインになるということが、この先、どういうことになるのかはよくわからないけれど。

 授業参観後、学年懇談@体育館。
 校長先生の話や、学年主任の話の後、クラス毎(3クラス)に分かれて、担任の先生からのあいさつや保護者の自己紹介。夫婦で来ている家庭も、ぼくら以外に3家庭ぐらいあった。「子も親もうるさいですが、1年間よろしくお願いします」と、ぼくはあいさつ。五部林と同じ保育所に通っていたZさんの娘さん(Kちゃん)も同じクラスになり、Zさんとも久しぶりに話した。Kちゃんは「スイ部(吹奏楽部)」に入部を決めたらしく、まだ楽器を決めかねていると聞いたので、ぼくが中高生のとき吹いていたユーフォニウムを強く勧めておいた。同じクラスのRくんのお母さんからは、サッカー部で必要な「靴下(ストッキング)」、「新しく買ったんやけど、Rには小さかったから、五部林にあげるよ」と言ってくれた。とても助かる。

 学年懇談後は、クラブ懇談会@教室。
 サッカー部の顧問は、理科担当のN先生、そして支援学級担当のY先生、そして担任のH先生はソフトボール部との掛け持ちをしながらの3人体制。3人ともサッカー経験者で、見た目もほんとに健康そう。理科の授業参観時に隣にいたSさんは「N先生、ほんとサッカーしてる、って感じするわー。あのYシャツの“袖のまくり方”とか」と言っていた。
 ユニホームなどの購入物のお知らせとか、練習日などの説明をしてもらったが、やはり気になるのは、今年度から始まった、「教員の働き方改革」の一環として、原則「平日1時間・休日ナシ」という部活動の体制のことで、先生たちによるとその「原則」は、顧問の先生がより長時間の練習をしたいと「申請」し、許可されるとそれ以上の時間も活動できるようで、サッカー部としても「平日18時まで・休日は土日どちらか(試合がある場合はどちらも)」という内容で、現在「申請中」だということ。他の部活もそんな感じで、皆これまでどおりの活動時間で進めたいというのが、現場の教師たちの意向のようだった。
 「親たちの手前、無理してるんじゃないのかなぁ」とも思ったけど、先生たちと話してみると、そういう印象は受けなかった。
 ただ、これも国(スポーツ庁?)の意向で始まった「学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行」*1については、まさにサッカー部から試行し始めているとは聞いていて、昨年まで資料などで「うまくいっている」と聞いていたのに、今日聞いたところでは「うまくいっていないわけではないが、地域のサッカークラブの予定と、中学校のサッカー部の予定・意向がうまくかみ合わずに、昨年度の実績としては、1日だけ日曜日に活動協力をしてもらったことがある程度」ということだった。
 また、今年度から「指定時間(平日9時~17時)以外は、学校には電話がつながらない」ということにもなっていて、土日の練習日など、急に体調が悪くなったり用事ができたりして部活動を休む場合はどうやって連絡すれば良いのかと質問したところ「(小学校でも使っていた)学校連絡サービス『COCOO(コクー)』で連絡してくれれば、指定時間以外でも教職員はCOCOOからの連絡を受け取れます」との回答をもらえた。子どもたちには、授業で利用しているiPadのアプリ(Microsoft Teams)で、サッカー部のグループを作っているので、練習時間の変更や、雨で練習中止などの場合は、そちらにも連絡するようにする、とも。
 学校に限らならいことだけれど、「上と現場」では、かなりの乖離があるんだなぁ、と。

 その後、クラブ活動参観@校庭。
 2021年度からPTAや、その他の地域活動に携わっていたこともあって、五部林の同級生はもちろん、2年、3年生にも知った顔がチラホラ。何人かは「あ、五部林のおとうさん、こんにちはー」とかあいさつしてくれてうれしい限り。
 狭い校庭で、バレー部、ソフトボール部、野球部、そしてサッカー部などが練習しており、夕陽を浴びる子どもたちの姿を見ているだけで、「嗚呼、セイシュン!」と叫びたくなる光景だった。
 先ほどまでスーツ姿だった、N先生、Y先生がTシャツとパンツ姿になって校舎から出てきて、その姿を見ると、ほんとにやっぱり「スポーツ青年」であり、キラキラとしていた。一日授業をやって、その後もいろいろと仕事もあるだろうに、こうして部活動にも参加してくれている先生って、やっぱりすごいな、と。もちろん、子どもたちが帰った後にも、たくさんの事務作業があるだろう。「教員の働き方改革」って、職務の時間を減らすことだけにスポットが当てられているけど、それはあまりにも短絡的すぎる。いろんな先生がいて良いとは思うが、子どもたちと関わる・触れ合うことを求めて彼や彼女らは教員になった人も多いのだろうから、その時間を減らすのは気の毒なように思う。行政はもっと予算を割いて、教職員を増やす。それがいちばん難しいかもしれないが、いちばん「働き方改革」に適していると思う。

 帰宅してCと話していたら、18時すぎ、五部林帰宅。
 「日曜日、サッカー部の試合があるから、やっぱり『レガース(シンガード)』欲しい」と言うので、なぜかCと3人で、近くのスポーツ用品店まで。
 道中、Cが「LINEのプロフィール画像、また自分と友だちが写った写真にしてたやろ、すぐに変えなさい。自分が良くても友だちが嫌やったらどうするん。何回も言うてるのに」と注意し、不機嫌になりイライラした五部林と口論スタート(こういうとき、ぼくはもう何十年も行ってないけど、パチンコ屋で聞いた「確変スタートしました」というアナウンスが頭のなかで聞こえる)。なんとか話題を変えようと、車窓から見えた店を指さし「あ、この焼き肉屋さん、すごいおいしいらしいで」とか言ってみるものの、ふたりとも無視。「今日、廊下の窓に貼ってあったみんなの自己紹介カード見てたら、好きな食べ物に、みんな『魚介類』とか『お寿司』とか書いてあって、お父さん、今夜お寿司食べたくなったわ」と言ったときには、五部林が食いついてきてくれ、Cもしぶしぶといった感じで同意してくれた。

 19時すぎのスポーツ用品店では、中学生っぽい子どもを連れた家族連れが多く見られた。みんな、我が家と同じパターンなのかもしれない。五部林が選んだのはNIKEのシンプルなレガース(Sサイズ)だった。
 その後、スポーツ用品店近くに新しく(ぼくの行きつけだったマンガ喫茶「快活CLUB」が閉店した後に)開店した「魚べい」へ。金曜の夜ということもあって、少し混雑しており、席の順番を待っている間に、先ほど買ったレガースを試しに足に付けてみると、少し小さいように感じて、Cが「今やったら、サイズの交換できるから、順番待っている間に換えてもらってきたら」と五部林に提案するも「いい(不要)」と、五部林。それからまた口論スタート(「確変スタートしました」2回目)。順番が回ってきて、ぼくがセルフサービスの水を汲んでいたら、先に席に行っていた五部林が戻ってきて「やっぱり換えてもらうことにした」と。「五部林、エライ!」と頭をコシコシしてやった。
 そう、Cを怒らせない、機嫌良くいてもらうことが、我が家では最も優先されるべき事柄であり、最近、やっとそのことが五部林にもわかってきた様子。
 ぼくとふたりでスポーツ用品店まで戻り、交換してもらう。

 いつも「ビッくらポン*2」目的に、回転寿司といえば「くら寿司」ばかり行ってる我が家にとって「魚べい」のお寿司は新鮮で、とてもおいしかった。ぼくは、オニオンサーモンの玉ねぎがいちばんおいしかった。五部林が最後に注文した「まぐろチーズ揚げたれがけ」が15分ぐらい経っても運ばれてこなかったので、店員さんを呼んだけど、それからも10分ぐらい運ばれず、3人でイライラ。
 21時前帰宅。金曜ロードショーで「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」が放送されるという情報は知っていたけど、なんとなく疲れてて眠る。起きたら、0時すぎでDAZNプロ野球阪神-中日」(録画)とU-23アジア・カップ(サッカー男子・パリ五輪アジア最終予選)日本-UAE(中継)を少し見て、また眠る。

 五部林の中学校生活、ぼくとCの中学生をもつ親生活が改めてスタートしたと思える一日だった。

*1:https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop01/list/1372413_00003.htm

*2:食べ終えたお皿をテーブルの「皿回収ポケット」に5枚入れるとスタートし「あたり」が出ると特別な景品がもらえるサービス