殺し屋好き

 五月晴れ。五部林は朝から部活。9時ごろ起床。
 Cは、午後から五部林と、Cの弟・Tくんと峰山高原(兵庫・神河町)にキャンプに出かけるための準備。
 そのキャンプ、なぜかぼくは連れて行ってもらえず。残念。数日前、そのことで口論になったが、Cは「(五部林と)ふたりで行きたい」のだそうだ。「Tくんもいるからふたりじゃないやんか」とも思ったけど、それ以上口論するのも面倒になり、言うのをやめた。ぼくの勝手な想像だけれど、普段五部林と接する機会・時間の多いぼくを羨んでいるのかもしれない、自分ももっと(この先親離れしていくしかない~またそうあってほしい~)五部林とふたりの時間をもちたいのではないか、そう想像して自分を納得させた。ただ単にぼくといっしょに出かけるのが嫌、ぼくがキャンプで酔っ払って絡んでくるのが嫌、それだけなのかもしれないが。

 昼過ぎ、五部林帰宅。昼食もとらずに、ふたりは出発。
 少し前に紹介記事を読んで気になっていた、Slow Bros.『Harold Halibut(ハロルド・ハリバット)』(Microsoft PC GAME PASS版)をプレイ。ゲームをするのは、年末以来。それもPCでゲームするのは数年ぶりで少しドキドキする。コントローラーを持つ手もぎこちない。GAME PASSもせっかく毎月850円支払っているのに、お気に入り(遊びたい)ゲームをチェックするだけで、ダウンロードすらしていなかった。
 大好きな(東欧の)ストップモーションアニメ(クレイアニメ)風のキャラクターたち。ボタンをたくさん押したり、選択肢があってプレイヤーごとの物語がかたちづくられていたり、まだ序盤しかプレイしていなけれど、そういう作品ではなさそう(どちらかというと“お使いゲーム”)。ただ、映画を見ているような、そんな感じのゲームで、久しぶりに遊ぶゲームとしては、ピッタリだったかもしれない。
 まだ登場人物たちや場所の名前など覚えてきれていないけれど、今のところのお気に入りは、CEOのおかっぱ女性。

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 ゲームに疲れた(やはり久しぶりだとすぐ疲れる)後、Netflixチャド・スタエルスキ監督『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)を見た(日本語吹替版)。
 昨日、クリストファー・マッカリー監督『ミッション:インポッシブル デッドレコニング(PART ONE)』(2023)を見て、「スパイ(映画)好き」とぼくは書いたけれど、「殺し屋(映画)好き」でもあるかもしれない。「ジョン・ウィック」シリーズも、アクションや物語にあまり魅力は感じないものの、映像美が素晴らしい。キアヌ・リーヴスは、あの頬まで生えているヒゲと、立ち姿がとても美しいと思う。
 ただ、敵であり仲間でもある盲目のケイン(ドニー・イェン)が、全く魅力的ではなかった。俳優自身の魅力云々ではなく、演出のされ方としてカッコ悪かった。日本(大阪)の描写の仕方も何十年前のそれであったし(ハリウッド映画に出演する真田広之はほんとうに気の毒に思える)、オリエンタリズム、みたいなものがまだあるんだなぁということは思った。『ミッション:インポッシブル』然り、映画に出てくるぼくが好きな東欧(・ロシア)の風景も、現地の人々からすると、とんでもなく西洋(アメリカ)的視点で描かれているだけなのかもしれない。

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 夜、窓から花火の音がポン、ポン、と聞こえた。
 万博記念公園で「みんなの花火大会2024 GW~よしもとしんきげきフェス~」が開催されているということだった。
 21時前、家族のグループLINEに「そっちの星空はきれい?きっと寒いやろうから、暖かくして寝ぇや」と送信。「星はめっちゃきれいよ。五部林はテントの中でもう寝ちゃったみたい」とCから返信。