身長150.9cm・体重39kg

 週明け。7:30起床。風の強い朝。食卓から、なかなか起きてこない五部林を大声で呼ぶ。

 11時。N生命のKさん、来宅。先週、年に一度の生命保険の契約確認時(オンライン)に相談し(勧誘され?)て契約することに決めた新しい生命保険契約の手続き。今後10年掛け捨ての、五部林がおそらく巣立つまで(22才)の割り切った保険。でも、毎月の保険料がちゃんと支払っていけるかが心配。
 今の自覚では、おそらくぼくはあと10年も生きない(10代のころは「30までに死ぬ」と宣言して、もう50を目の前にしているから説得力はないけれど)し、きっと生きていたとしても廃人のようになっているような気がするので、死ぬか「廃人(何をもって廃人とするかはよくわからない。そういう意味ではぼくは今でも廃人だと思う)手前」で、なるべくCや五部林に迷惑をかけないための保険。
 まだCにも五部林にも新しい保険を契約したことは言っていない。言えば反対されるに決まっている。N生命のような大手保険会社の保険ではなくても、いわゆる「ネット保険」のような保険料の安いところに入る手もあったと思うけれど、オンライン・電話(・LINE)が主でありつつ、対人でも話ができて相談ができる、という安心感と、あとはただ、タイミングの問題。
 ひととおりの契約作業が終了(すべてタブレットへの選択肢チェック&タッチペンでの署名)し、Kさんと雑談していると、N生命(営業職)も人材不足だそうで、でも「営業職には女性しか(「しか」というのは正確ではないかもしれない)雇わない」という方針らしく、この時代にあって、その点を譲らないのはスゴイな、と思った。

 午後、T洋品店へ。
 2月に購入した五部林の中学の制服(Yシャツ)で「1枚購入するともう1枚サービス」という特典があり、結局2枚手に入れたのだけれど、そのうち1枚が胸ポケットもなく、胸ポケットにある校名の刺繍ももちろんないというもので、我が家的には「そういうもんか」と思っていたのだけれど、五部林から、先週から中学に通い始めて、その週末「胸ポケットがなシャツを着ているのは自分だけだ」と告白されて驚き、Cが同級生の母親に訊いてみたところ「2枚とも胸ポケットもあるし、刺繍もされている」とのことを知った。
 T洋品店へ行き、胸ポケットのないシャツを見せたら「何十年と制服売ってるけど、こんなん初めてやわー」と、すごくびっくりされてすぐに交換してくれた。Sサイズの在庫がなく、Mサイズだったが比べてみると袖と丈が少し長いだけだった。
 ここ数日、4月にしては暑い日が続いているので、半袖シャツも購入するつもりで、店内には在庫らしきものが積まれていたのだけど、なぜか売ってくれず。おばさん曰く「もう少ししたら、学校から案内があると思うよ。前は、衣替え、…6月やったかな?、までは暑くても半袖着たらアカンとか、学校の決まりでそんな感じやったんやけど、今はもうないんかな?」と。
 中学のそういった校則的なものはまだほとんどわからないけれど、これだけ気候変動のある世の中にあって、ぼくらの約40年前ぐらいの学生時代のころのように「一斉衣替え」という概念があるとは思えない。

 T洋品店を後にして、そのままイオンモール大日へ。
 学校指定のシャツでなくてもきっと構わないし(小学校のころはOKだった)、半袖なら何枚あっても困らないだろうと、安いトップバリュブランドの半袖Yシャツ(160cmサイズ・2枚)、ランニングシャツ(下着・ピースフィットクールランニング)(160cmサイズ・2枚)、それからスクールソックスクルー丈(4足組)を購入(今日が期限だった10%オフのアプリクーポン使用)。
 帰路、ちょうど帰宅する五部林とRくんの姿を見かけて、静かに車で後ろから近づいてクラクションを鳴らしたら2人は驚いていた。

 帰宅した五部林に「今日から始まった給食、どうやった?おいしかった?」と尋ねると「言わへ~ん」との返答。
 五部林は小学校のときから、学校での出来事を自分からはほとんど報告しない子どもだった。でも、ぼくは知りたいからどんどん訊いていた。ただ、もう6年生あたりになってからは、夜に帰宅したCからも同じことを訊かれるし、気の毒だと思ったのでだいぶ遠慮している。
 購入した衣類を洗濯するのと同時に、今日着ていたシャツも洗濯したかったので、「プリント出して、洗濯物も出して」と、五部林に言うと「はいはい、わかってますぅ~」。
 その後、(たぶん)明日提出しなければならない「(部活の)入部届」を記入させる。やはり五部林はサッカー部と書いた。運動全般が苦手で、入学当初は「ほぼ帰宅部」という理由で、Yくんと理科部(中1の秋か冬から吹奏楽部に転部し、ぼくの人生はそこから大転換を迎えることになるが)に入部したぼくにとって、息子がサッカー部に入るというのは、夢の世界の出来事のようだった。ただ、教員の働き方改革とやらで「平日も1時間、原則土日の練習はナシ」という、部活動ではあるけれど。

 19時すぎ、C帰宅。
 週末、修理に出した自分の自転車がまだ戻ってきていないので、ぼくの自転車で駅までの往復をしていたCに「自転車、大丈夫やった?」と訊くと「うん、でも、めっちゃ遅い」と。Cの自転車は、わりと本格的なサイクリングのもの(ロードバイク?)だけど、ぼくの自転車は、近所の自転車屋サイクルベースあさひ)で購入した「アプレミディ-I(20インチ・オリーブドラブ)」だ。

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 Cが「今日から始まった給食、どうやった?おいしかった?」と、ぼくが夕方訊いた内容と一語一句違わず、五部林に訊いたので、ぼくは食べていた冷や奴を吹き出す。「うん、でも、結局Rは給食じゃなく、弁当やった。だから、Sと給食ルーム行って食べた。校長先生に名前言って、給食もらったで」と五部林。そう、ぼくもまだよく理解していないけれど、中学の給食注文システムはけっこうややこしい。前もって給食代をチャージして、そのチャージした金額の範囲内で、ネットで食べる日を選択する、というような流れ。そのややこしいシステムのためか、おいしくないためか、よくわからないけれど、前に聞いた話では、給食を利用しているのは、全生徒のうちの2~3割ぐらいらしい。あとの生徒はみんな弁当持参。夫婦共働きで、親も忙しいとされている昨今で、多くの家庭が弁当をつくってきているというのが、まだ信じられない。五部林には3年間給食を食べてほしいと切望しているけれど。

 あと、今日は、身体測定もあったらしく、五部林は、身長150.9cm、体重39kg。もちろん小さい方だけれど、もう150cmを越えたというのは、うれしいとともに、なんだかさみしい。

■気になった本

昨年(2023年)11月29日に老衰で亡くなった山田太一さん。
ぼくにとって、彼のドラマとことばが唯一の希望だった時期があった。
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