清濁併せ呑む

 これまでの土曜日なら、家族揃って「遅起き」で、10時とか11時とかまで寝てたのに、五部林の部活があるために、今朝はいつもどおり7:30起床。
 ただ、彼を見送った後、二度寝二度寝できるシアワセは何物にも代えがたい。
 Cは、高校のときの同級生であるAさんと昼食を食べる約束をしていたため、10時ごろから不在。
 昼前、五部林、帰宅。昼食をつくって、ふたりで「怪獣8号」(第1話)を見る。明日は隣のK市の三中との練習試合なので、そのための実践的な練習をしてきたとのこと。Rくんは塾のために休みだったらしい。

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 午後、YouTubeで東京15区の衆院補選関連の動画をチラホラ。
 「乙武さん、なんでファーストの会なんですか?ーー乙武洋匡×宇野常寛」(PLANETS YouTubeチャンネル)で、乙武さんが最も尊敬する(だか、なんだか)政治家として、野中広務を挙げていたのが印象的だった。野中広務にとっての被差別部落(出身)体験、現・都知事Kにとっての“(政治家として)女性であること”、そして乙武さんにとっての障害。つまりはそこに都民ファーストの会から支援(推薦?→そんなことば遊びはどーでもいい)を受けた理由(あとは、前回選挙の落選経験を経てなんとしてでも「勝ちたい」)があるのだと彼は述べた。また、別の動画*1では「尊敬する偉人は?」との問いに、彼は「ネルソン・マンデラ」と答えていた。
 清濁併せ呑む、ということが政治であり、大人である(大人になる)ことであることは、50を手前にしたぼくも理解はできる。でも「濁ること」と「濁っていること・もの・人を尊敬する」ことは違う。乙武さんは、まだ自分が「清い」側にいると自覚していることがズルイと感じる。


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 あとは「選挙妨害」行為で話題になっているT党。
 T党代表のK氏のことは、加計学園問題のころ、地元・愛媛県今治市から問題を発出してきたころ(2017年)からなんとなくその行動を(YouTubeで)見てきたけれど、彼が、完成しただか完成直前の岡山理科大学獣医学部の図書館に凸して「(撮影は禁止されているのに)本が何もない、書籍購入費として補助金が出ているのに、現実はこのとおり」みたいな実況とともに、図書館の棚を映している動画を見たとき、彼の本質を見た気がして、それ以後、山口4区から衆院選に出馬したり、いろんな政治活動をしていることはなんとなくネット情報として見聞きしてはいて、彼の鼻にかかった声がどうしても耳障りなのと(それは単なるぼくの好き嫌いなのでどちらでも良い)、彼(と彼のそばにいる人々)の言動を見ていると、どうしてもぼくのなかの「民主主義ってなんだろう?」「法律ってなんだろう?」「言論の自由表現の自由ってなんだろう?」問題が吹き出してきて、それを考え始めると日常生活にも支障を来しそうになるのでなるべく触れないようにしている。
 今回の彼(と彼のそばにいる人々)の言動は、とくに彼と敵対していたり、考え方の違う立場の人でなくとも「嫌悪感」を感じる、というのが、おそらく一般的な捉え方だと思うし、ぼくも豹変したようにオラオラ系になる彼らの口調は聞いていて「不快」ではある。

 ただ、彼らがよく言う(盾にする)ように、(おそらく)彼らは「法律の範囲内」でのことしかやっていない。そして、ぼくがこの場で日記を垂れ流していることが言論の自由表現の自由で保障されているのと同様、この日本という国では、彼らの言論の自由表現の自由、そして結社の自由も保障されている。

 ときに「陰謀論」めいた彼らの主張には個人的に付いていけないところはあるけれど、ただ、もし、彼らが、オラオラ系ではなく、すぐに警察を呼ぶでもなく、もっと「常識的」で、耳障りの良いていねいな口調で、今と同じような主張をしていれば、彼らに嫌悪感を感じずに済むのだろうか? ということはいつも考える。

 彼らを否定すること、また彼らの煽りに乗せられて、彼らに対して罵声を浴びせることは、ぼくらが後生大事にしてきた[している]民主主義や法律や言論・表現・結社の自由を否定することに通じそうで、ぼくは恐ろしい。
 選挙ウォッチャーのちだいさんはブログ*2のなかで「(前略)他の候補者たちは、どのように対処をすべきなのか。これは以前から言っているように「完全に無視すること」に尽きると思います。/マイクを向けられても、周辺で走り回らわれても、何をされても「完全に無視すること」が最も効果的です。(攻略)」と述べているし、ぼくも賛同はするけれど、それは「臭いものに蓋をする」という、従来の「濁っている」政治と何が違うのだろう?と考えてしまう。

  どちらにせよ、「街宣車」は使えなくすればいいのに、とは、思う。

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 夕方、C帰宅。
 同級生のAさんの近況を聞く。Cと同い年のAさん、(手術するほどではないが)白内障。Aさんの娘さん(中2)、息子さん(五部林と同じこの春から中1)は、同じくテニス部。1学年200人ぐらいの生徒数(五部林の通う中学は1学年80人ぐらい)で、とても中2や中3でレギュラーになることは困難で、試合にも同行できないが、楽しく部活動はやっている、など。
 夕食中、五部林から言われて、学校から支給されたiPadに貼る「保護フィルム」と、サッカー部で使うスパイクを入れる「シューズケース」がほしい、ということで、ネットで注文。
 いろいろと物入りな春。

 

*1:東京15区は9名が立候補!自民支持層の奪い合い、野党支持層の削り合い!?誰が得する構図?|第293回 選挙ドットコムちゃんねる #3 https://youtu.be/gZKe0e7S4zU?si=8ynmgO6CSBBa7_YJ&t=845

*2:【選挙ウォッチャー】 衆院補選2024・つばさの党にどう対応すべきか。【選挙ウォッチャー】 衆院補選2024・つばさの党にどう対応すべきか。|チダイズム (note.com)