殺せ!殺す!死ぬな!

 気になってる本。
 横塚晃一『母よ!殺すな』(生活書院)。
 1981年刊のすずさわ書店版を、ぼくは確かどこかの図書館で読んだ覚えがある。そしてそのきっかけを与えてくれたのが、映画『さようならCP』(原一男監督)だった。
 ぼくは、『さようならCP』を18才のとき、ひとり暮らしを始めたばかりの名古屋のうす暗い予備校の一室で観た。そのときの衝撃は、この書の復刊の知らせを聞くまで正直ほとんど忘れていたけれど、あのときのそれが、その後のぼくのある部分での指針となり、先日の15日で丸3年勤めたことになる(恥ずかしながら、ぼくの就業最長記録なのである)今の仕事にも少なからず結びついていると思う。
 当時のぼくは、語弊を恐れずにいえば、目下精神的な母殺しが日課であったので、「母よ!殺せ」であり「母よ!殺す」であり、でもそれが、今は「母よ!死ぬな」であるけれど。
 詳細は、復刊にあたり解説を書いている立岩真也さんのページ(ここここ)、そして生活書院の紹介ページブログを参照してもらいたいけれど、横塚晃一さんのことばは、障害者や福祉とかそんなことにまったく興味のない人でも、「自立」という単語に少しでも違和感がある人には、必ずビンビンと響く。そして、なにより、単なる文章としても、カッチョヨイ。
 たぶん、鬱の今のぼくの何かを突破させてくれる本だと思う。そして、ルーティンワークになってしまった感もある今のぼくの仕事観をきっと見つめ直させてくれる本だと思う。

母よ!殺すな

母よ!殺すな