蟹頭の人たち

 出勤する近鉄電車のなかで長嶋有安全な妄想』、読了。
 ソフトカバーで、通勤中も読みやすかった。通勤の車中(地下鉄・近鉄)で全部読んだ。『いろんな気持ちが本当の気持ち (ちくま文庫)』に続いて。
 今回、印象的だったのは、もちろん、100%ORANGEの挿画(怪イラスト)だ。一部分が女の飛行機の絵(P.25)と、蟹頭の人たち(P.173)なんてすごくいい。原画を家に飾りたいぐらい。
 この本のエッセイ(とエセー)は、書名どおり、作者の「妄想」で話が進んでいく部分が多かった。「もしも…」という、ドリフ大爆笑の「もしもシリーズ*1」のいかりや長介の進行が耳元で聞こえてきそうだった。
 帯の「応募券」を貼って平凡社に送ると、「直筆カード」がもらえるらしい*2ので、さっそく送った。
 いま「平凡社」と書いて思ったけど、長嶋有平凡社って、違和感あるね。

 長嶋有デビュー10周年、オールエッセイ総進撃第3弾は、11月に『電化文学列伝』が刊行されるとのこと。『ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)』の文庫化ではないのかな? それまでの間、『マンガホニャララ』とか『ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)』(衿沢世衣子のイラスト!)とか、読んで待ってます。

安全な妄想

安全な妄想


電化製品列伝

電化製品列伝


マンガホニャララ

マンガホニャララ


ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

*2:http://www.n-yu.com/essay/index.html