今朝の通勤から、長嶋有ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)』を読み始める。
 文体が、これまで読んだ長嶋有と違うのに、驚く。センス(傍点とか、比喩とか、着眼点とか)は、まさしく長嶋有的なモチーフなのだけど、何かが違う。
 そして、この文体は、どこかで読んだことがあるな、と思って、ハッと思ったのは、有川浩図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)』だった。有川浩の作品は『阪急電車 (幻冬舎文庫)』を読んで、やっぱりその文体は気になってけれど、とんとん読み進めることができたので、話題の「図書館戦争シリーズ」も読んでみようと、読み始めたのだけど、やっぱり、その文体に馴染めず、結局、読むのを中断している。
 この2作品が同じ図書館が舞台だというのは、できすぎた偶然だけれど、それでいうならは、ぼくは、この『ぼくは〜』は、瀬尾まいこ図書館の神様 (ちくま文庫)』に近い感じの作品なのかと思い読み始めていたから、ちょっとその差に驚いた。
 この文体を、どう名付けていいのか、どう名付けらられているのか、ぼくははわからないけれど「ラノベ体」(ラノベ=ライトノベル*1)とでも言ったりしてみる。
 そして、たぶん、この文体を長嶋有は、きちんと意識したうえで書いているんだろうと、思う、きっと。
 語り手が妙に冷静、登場人物が「姓(あるいは名、あるいはあだ名)」だけで呼ばれる(さん、とか、くんとかを用いない)、いろんな価値観が自明・断定的な様子、などなど、それが、「ラノベ体」。

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)



阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)


図書館の神様 (ちくま文庫)

図書館の神様 (ちくま文庫)

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB