ノルウェイノモリ

 そして、いよいよ、いろんな期待と不安を持ちつつ、「ノルウェイの森」。
 もちろん、2011年、初めての映画。
 正直、あんまり感想ない。
 風景はきれいだった。ぼくもCと行ったことのある兵庫県の砥峰高原とか。そして、そう、日本でロケしたんだろうと思うけど、その風景にすんごくアジアを感じた。それと、あと、原作を忠実に再現しすぎているんじゃないか、ってこと。物語も含めて、舞台とか、服装とか、髪型とか、すべて。それがちょっと窮屈だった。
 ぼくは、原作をすごく昔に1度、ちょっと昔に1度読んだから、あんまり細部は覚えてなかったけど、最近読んだCは、「緑とは、緑ん家の2階で消防車の音が聞こえて、近くで家が燃えてる煙を眺めながらキスするんじゃなかったっけ?」とか「直子が死んだ後、レイコさんは、直子の洋服を着てワタナベくん家にやって来ることに意味があるんじゃなかったっけ?」とか「突撃隊の体操が見たかった、んなことより、突撃隊って名前、映画に出てきてないやんな、エンドロールには出てたけど」とか、やっぱりあれだけ忠実再現していたら、その人その人によってのポイントが再現されてないと、気になって仕方がないのかもしれない。
 忠実再現でいえば、ぼくは、最後のシーン、ワタナベくんが「僕はどこにいるんだ?!」って、電話をかけた自問自答シーン。あれが急に、別次元にいく、それで、終わる、ってのは、いいにしても、うーん、ぼくは、あれは、原作がどうだったか忘れたけど、たぶん、自分ん家じゃなくて、駅か何かの公衆電話じゃなかったっけ、それが気になった。
 みんな、各々じぶんの「ノルウェイの森」感があるんだろうな。それに気づけた、共有できたのは、とってもいいことだと思う。誰かと話したい。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)


ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)