結婚式当日の写真は、ぼくらは1枚も撮影しておらず、他の出席者の方々や、付いてもらってたカメラマンの人の写真を譲ってもらうしかないのですが、とりあえず、新婚旅行で訪れた屋久島の写真を、今日は、数枚UPして、明日からの毎日に備えます。
 明日からは、また少しずつこの1ヶ月のことを思い返しながら、日手紙を更新していこうと思います。

 屋久島は、ほんとうに心から訪れて良かった、と思える島でした。
 山、森、川、海、人、空、魚、鹿、猿、光。どれも、ほんとにすばらしかった。

 2日目、朝4時起きで、往復10時間以上山道を歩いてたどり着いた「縄文杉」です↑。
 このような樹齢何千年もあるような杉が残っているのは、屋久島のほぼ全体が花崗岩の島で、岩の上のほんの少しの土の上に根を張り、さらには台風など、ほぼ1年間を通じて強い風雨にさらされる、ともかく「貧栄養」な土壌だからこそ、だということを聞いて驚きました。
 ぼくのイメージとしては、南国の豊かな大地、とか、そういうものだったのだけど。でも、ハングリーだからこそ、生き残ることができる、たくましさ、強さが備わるということは、もちろん、同じ生命体としての人間にもいえるわけで。
 ともかく、この「縄文杉」に出合うために、ぼくらは屋久島への旅を選んだので、姿が見えたときの感動ったら、なかった。

 「縄文杉」にたどり着く前にある「ウィルソン株」↑。
 株のなかに入って、ある場所から上を見上げると「ハート型」に見えることで有名だそうで、途中から、ガイドツアーのみんな(6人)にぼくらが新婚だということがバレてしまったので、ここではいろんなことを言われたりしておもしろかった。
 いっしょに登った6人の人たちも、ほんとうにいい人たちばかりだった。お世話になりました。足手まといのぼくで、ご迷惑おかけしました。ありがとう。

 屋久島でいちばんおいしかったのが、この「つけあげ」という食べ物↑。
さつま揚げとよく似た味なのだけど、飛び魚とごまさばのすり身を混ぜたもので、揚げたてをどの旅館でも夕食に出してくれた。
 ぼくは、毎日、芋焼酎「三岳」を呑みながら、この「つけあげ」を食べるのが楽しみでした。

 屋久島の天気はとても変わりやすく、この3日目の朝方は、大雨だったのだけど、昼前からどんどん晴れてきて、車で走っていたら、偶然こんなきれいな光景に出会えた。コスモス畑と屋久島の山々。今の季節だからこそ出会えたのだと思うと、嬉しかった。

 屋久島の北側にある一湊(いっそう)の海岸で、生まれてはじめてのダイビングを体験した。
 これは、カマスの群れ。当日は、雨が降った後だったので、ちょっと水はにごっていたけど、それでも、ちょっと、この感動は、なかなかことばでは言い表すのは難しい。ダイビングにハマる人たちの気持ちがわかる気がする。
 何が快感かというと、時間感覚がなくなり、瞑想中のように頭が空っぽになり、すべてのこと、雑念みたいなものが、すっ飛んでいくところ。
 もちろん、色とりどりの魚やサンゴ礁などもキレイなのだけど、そういうのとは別に「無」になれるところが、すごく素敵だった。

 海亀の産卵場所として有名な、永田という集落にある砂浜↑。
 ここはいかにも「南国」という感じだけど、きれいな、ほんとうにマリンブルーの海。
 波打ち際でCと遊んでいたら、突然高い波がきて、ふたりともズボンがびっしょりになった。