あんたはもう34才かいなー
新居を出て、寝屋川市にある祖母の入所しているグループホームHへ向かう。
グループホームH近くまでとりあえず急いで向かって、そしたら、面会の約束の時間の14時にまだ45分ぐらい余裕があったので、近くの「和食さと」で昼食。昼食を摂ったら、ものすごい睡魔が襲ってきたけど、なんとか耐えて、そのまま祖母のところへ。
グループホームの玄関を開けたら、ちょうど、車椅子に座ってテレビの真ん前にいた祖母と目が合った。
祖母を見た途端、ぼくは久しぶりだったせいもあって、すぐに涙が出てきた。「おばあちゃーん!」と叫んだ。祖母は最初、ぼくが誰だかわからなかったようだけど、ぼくが「●●(ぼくの名前)やでー」と大声で言ったら(祖母はすごく耳が遠くなっている)、「●●かー、●●かー」と言って、笑ってた。
グループホームの職員の人に「祖母がいつもお世話になってます。孫の●●です。なかなか面会に来れずに申し訳ありませんでした」と、挨拶して、引越し挨拶用の品物と同じ京阪百貨店の食料品売場で購入した、職員+祖母+利用者+α人分の手土産を渡し、まずリビングのソファで話す。
しばらく、「おばあちゃん、元気やったかー」とか「ごめんな、なかなか会いに来られへんで」とか(耳に直接)話しかけたりしていたのだけど、そのうち、祖母がぼくといっしょに来ていた見知らぬ女性(Cのこと)の方をチラチラ見て、気になっている素振りを見せたので、「おばあちゃん、実はなー、俺なー、ケツコンしたんやでー」とゆっくり、ゆっくり言ったら、「結婚したんかー、あんたがー」と言って笑い、ぼくはまた続けて「それでなー、こんな俺となー、ケツコンしてくれるって言うてくれたんが、この、Cさんなんやでー」と言い、Cが「おばあちゃん、はじめまして、■■C子です」と言ったら、祖母の目に涙が溜まっているのが見えて、そして、Cを見たら、Cもポロポロ涙を流していて、そしたら、ぼくも思わずもらい泣きしてしまって、お葬式みたいな光景だった。
ぼくが「おばあちゃん、俺な、もう、34才になったんやでー。それで、Cさんが27才。若いやろー」と言ったら、「若いなー、まだ27才かいな、若いなー、あんたはもう34才かいなー」と言い、ぼくの手を握ってきたので、ぼくもがっしりと握り返して、Cももう一方の手を握った。