空中庭園にて−4/お尻がビョーンって、斜めにすっ飛んだところ

 Cに「どのシーンがいちばん好き?」と訊いたら、彼女は「天井画が完成して、ふたりでそれを寝転がって見ているとこ」と言い、ぼくは「ひとつは、前半の、木村祐一と呑んで帰ってきたリリーさんと、木村多江が居間で決められたセックスについて、『料理を紙皿で出されてるみたいだ』という会話をする長廻しのシーンと、もうひとつ、いちばん好きなのは、リリーさんと木村多江がお風呂に入ってるシーンで、湯舟に浸かっている木村さんが、体を洗ってるリリーさんのオチンチンを握るだかなんだかして、リリーさんがそれを嫌がって避けたら、お風呂の椅子が横に滑り抜けて、リリーさんのお尻がビョーンって、斜めにすっ飛んだところ」と答えた。「え? そこなん?!」とCは驚いたように言ったけど、ぼくは、ほんとうにそこがいちばん好きだ。ほんとに大声で笑った。

 そうそう、ある人に「『ぐるりのこと。』観たよ」ってメールしたら、その人といっしょに観た人が「リリーさんの態度の最もたるところは、仕事を辞めないで続けているところだ」って言ってたらしい。
 うん、そのとおりだ。すばらしい感想だと思った。異義ナーシ!。