翻訳をとおして
昨日眠くて、なおかつ酔っ払っていて感想を書けなかった村上春樹のロングインタビュー(第2回=物語の骨格、文章のリズム 名作4作の翻訳通じ学ぶ@毎日jp)について。
彼が、翻訳というものについて、以下のように述べている。
「英語の文体を日本語に移し替えていくのは、数学の問題を解くのに似ている」
「どうしても解けない数学の命題を一日がかりで考えるのと同じで、なぜここにこの言葉があるのかと、ずうっと考える。向き不向きもあるけど、僕はそういうのが好きだから」
ふーむ。数学というのは、哲学だもんなあ、と思った。
さらに「これまでの人生で出会った最も重要な3冊の本」として、フランシス・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、レイモンド・チャンドラー 『ロング・グッドバイ』、そして最後に、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を挙げる。
「僕が個人的に偉大と考える作家を一人だけ選べと言われたら、ドストエフスキー」と断言する。「『カラマーゾフの兄弟』や『悪霊』が僕にとって意味するのは、小説としての骨格の大きさ。これはもう別格ですね」
ふーむ。ちょっと意外だった。でも、このインタビューのなかで「物語の骨格は、フィジカルな意味でしっかりしなくてはいけないという気持ちが強くなった」と述べているように、たしかにドストエフスキーは「フィジカルな意味で」かなり「しっかり」しているものな。読むのにもかなり「フィジカル」必要だし。でも、ドストエフスキーは、誰訳が好きなんだろう? 彼の年代だと江川卓? 原卓也?

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