作家・作品・読者
18時、ワークショップ「ことばの使い方9 -小説3 話すように書く-」開始。
川上未映子さん、登場。
昨日、ジュンク堂(難波店)でトークショーをされたらしい市川真人さん(『早稲田文学』)も登場。
参加者は40名ぐらいだったろうか。講議形式というわけでなく、みんなで丸く川上さんや市川さんを囲んでのおしゃべり。
最初は、川上さんから「なぜこのワークショップに参加したか?」という質問が投げかけられ、参加者はそれぞれ「川上さんに会ってみたかったから」とか「言文一致に興味があって」とか「思っていること、言いたいことはあるのに、それを文章にしようとするとうまくいかないから」とか「芥川龍之介の作品がどうしても読めないので、芥川賞を獲った川上さんの話を聞けば読めるようになるかと思って」とか、さまざまな理由を述べ、そこから話が展開していくかたちになった。
まず、前提として、川上さんは、作家が書きたいこと【A】と、それをもとに作家が書いた作品【A’】と、作品を読んで読者が思ったこと【X】には、それぞれ乖離があって当然だということを説明され、目指す理想としては【A】=【A’】=【X】だけれど、それはたぶんあり得ない。ただ、その「矛盾の運動」こそが大切だと思ってると、小林秀雄の評論などを例に挙げながら言われたので、ぼくはそこで、小説家としてだけではなく、歌手としても詩人としてもある川上さんだからこそ訊いてみたかった、「その乖離、その運動みたいなことは、小説だけではなく、音楽でも詩でも同じ構造ですか?」と質問したら、「ある意味においてはそうだと思う」と答えられた。
そこから話はどんどん展開していって、どうしてそういう話になっていったのか、数時間前のことなのにぼくはもう思い出せないけど「個性とは何か?」とか「天才とは何か?」みたいな話にまでなって、ホワイトボードなどを使いながら、川上さん、市川さん、参加者で、あーでもない、こーでもない、と話したり、聞いたりする。
