新しい貧困

 昨夜(ゆうべ)は、そのワークショップのための「課題」(村上春樹羊をめぐる冒険〈上〉』のある部分を「自分語に翻訳」)をやらなきゃ、と思いつつ、だらだらとネットを見ていたり、テレビ(「探偵!ナイトスクープ」→いくら映画の宣伝とはいえ、水谷豊が「顧問(ゲスト)」の席に来るとは思わなかった)を見ていたりしたら、あっという間に時間は過ぎて、「朝まで生テレビ!」が始まり、眠い、眠いとは思いつつ、結局3時まで見てしまう(残りの1時間はビデオ録画した)。
 だって、テーマが「激論!“新しい貧困”とニッポン」だったんだもん。ワーキングプアのぼくにとっては切実かつタイムリーなものだった。いろんな感想を持ったけれど、いちばん印象に残ったのは、あんなにその場に来ていた観客(非正規雇用の当事者たち)の話が聴けたのは久しぶりの出来事なんじゃないか、ということと、いつもなら民主党の政治家か姜尚中さんが座る席(田原サンの横)に、雨宮処凛が座っていたこと。
 それから、この“新しい貧困”問題に関しては、法律で最低賃金(日本が諸外国、とくにヨーロッパに比べてこんなに低かったことを初めて知った)を上げたり、パートやアルバイト、そして派遣労働者に関して労働基準法に則った処遇をするなど、企業側の努力だけではなく、それとセットで社会保障としてきちんと行政が彼らの生に対してサポートしてゆくという視点がこれからは必要だ、ということで、ぼくなんかはやっぱり森永卓郎さんなんかと同様、(大)企業=悪=搾取みたいな構図を描いてしまいがちだけど、(大)企業ではまったくなく、むしろ零細な社会福祉法人の人事や労務や給与に実際に携わっている身としては、少なくともうちの職場では、わりと労働者のことを考えてやっているつもりだし、「搾取」しているという意識はぼくにも(たぶん上司にも)ない。
 つまり、低賃金である人が、ある程度低賃金なままで、そこに社会保障がセットされてなんとか生活を成り立たせるという方法(すぐに生活保護とかいうのではなく)を見出していくことが必須なのではないか、ということ。そして、たぶん、それと合わせて、いわゆる「正職員」(昇給もあって、退職金もあって、社会保険もきちんと加入されている人)の賃金を抑えて、あるいは昇給幅を緩やかにしてゆくこと(もちろん、現に低賃金のぼくの身にそれが影響してくるのは、ほんとにとても困るけど)が必要なのだと思う。
 ああいう場(「朝まで生テレビ!」)に慣れていないだけかもしれないし、別に慣れなくても全く構わないと思うけど、いわゆる「社民」を推奨する雨宮処凛、河添誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)、湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人「もやい」事務局長)にはもっと発言してほしかったな。とくに雨宮処凛。森永サンひとりががんばってた感じがする。龍井葉二さんという「連合」の非正規労働者センター総合局長は、あまり期待してなかったけど。