一昨日、ぼくがガバガバ芋焼酎(ロック)を呑んでいるときに「もうあれから1年経った」と母よりメール。
 去年の4/23、母がずっと膀胱炎の痛みだと思って通っていた小さな街の病院で「これは、普通じゃないぐらい腫れてる。紹介状を書きますから、明日すぐ大きな病院に行ってください」と言われ、4/24にM病院で検査を受け、母から電話があって、その痛みは卵巣の「腫れ」だということがわかり、「5/1入院、5/2手術」ということが決定し、ぼくは、ほんとうに戸惑い、東京に住むIさんに電話して話を聞いてもらったり、ずっと読まずに積読したままだったリリー・フランキー東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』を深夜まで読み耽って泣いたり、そして、一年前の今日、4/25には、仕事後、母とふたりで、松岡錠司監督「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」をワーナー・マイカル・シネマズ大日のレイトショーで観て号泣したりして、まだその「卵巣の『腫れ』」が何かということは、とりあえずぼくも母もわかっていなかったけれど(わかるのは、一年前の明日の4/26のこと)、なんだかとてつもないことが始まろうとしてる予感と恐れだけはあった。

 「もうあれから1年経った」、と、正直、ぼくは、なんだか素直に実感できない。
 それ以後始まった怒涛とかなしみとなんだかよくわからない日々があって、そして、母が退院してからは、ぼくのわりと長い鬱期があって、時間の感覚が狂っているのだと思う。

 でも、1年経った。
 母は、生きている。

 正直、一年前の明日、主治医からその「卵巣の『腫れ』」が、かなりステージが進んだ「卵巣がん」だと聞いたときは、母のこの今日の1年後はないと思っていた。
 でも、母は、生きている。それも、わりと元気に。今月の検査でも「異常ナシ」だった。それは、素直にうれしい。そして「もう2年経った」「もう3年経った」「もう4年経った」…「もう10年経った」、「もう20年経った」ぐらいまでは母と言い合いたいと思う。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

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