席次表

 土曜日、そのグループセラピーの帰り、ぼくは、JR天満から大阪駅まで歩いて、母への誕生日プレゼント、そして11日にこれまた誕生日を迎えるCへのプレゼントなどを探しに行った。
 でも、結局、これだというものは見つからず、そのまま夜、C宅へ。
 Cはこの日、大学時代の友人の結婚式に呼ばれていて、2次会の司会まで任されていたり、その後、3次会へも参加したりで、夜遅く、グッタリして帰ってきた。
 帰ってきたCは、グッタリなのに、ひと通り、その結婚式の模様を撮ってきたデジカメの写真を見ながら解説してくれたり、引出物を見せてくれたりした。
 ぼくは、彼女が持って帰ってきた披露宴の「席次表」を見て、改めて深く不安になったりした。
「席次表」には、テーブルごとに「新郎の会社の上司・○○社部長・○○○○」とか「新婦の大学時代の友人・○○○○」とかズラリと「新郎の〜」「新婦の〜」と、新郎新婦との関係性的肩書き、その下に氏名が書かれてある。
 ぼくは、Cが何度か、大学時代や職場の同僚の結婚式に出席しているのを知っていて、(あくまでも仮に、だけど、仮に、ね)もし、ぼくとそういうケツコンみたいなことになれば、絶対に自分もそういった結婚式や披露宴なんかを開きたい、そして友人たちに祝ってほしいと思っていると思う。
 でも、残念なことに、ぼくは、彼女とそういうことになることはほぼ望んでいるけれど、そういった結婚式や披露宴なんかにはちーっとも興味がない。いや、むしろ忌避してるぐらいだ。呼ばれたこともほとんどない。そういうものを開くにあたって、まったくもってお金がないし、たとえお金があったとしても、ン百万ものお金をそれらに投資するなら、贅沢な旅(国内で充分)や、贅沢な新生活の家具とかに遣いたい。
 ただ、百歩譲って、結婚式や披露宴を開くとして、いったい、ぼくが誰を招待できるというのだろう。いったい、ぼくが招待した人のうち、何人が出席してくれるのだろう。この、ほぼ(少なくとも関西近辺で)友人と呼べる人がゼロに近いぼくが。
 そんなこと、実際、そういう時点になってから心配すればいいのかもしれないけど、ぼくは、この「席次表」を見ると、とても不安になり、さみしくなる。