迷う心
帰って、夕食をつくる気にもなれず、二両半にてラーメン。ひとりで外食するのは、何ヶ月ぶりだろうか。斜前の席でふたり連れおじさんのうちひとりが「おまえは“ぷれいぼうい”やからな」を大声で連発する。気になって耳をそばだてていると、どうやら、そのおじさんにとっての“ぷれいぼうい”の定義は、朝、起きて「仕事に行くか/行かないかを(行く/行かないに関わらず)迷う心を持っている人」のようだった。「わしは、夜、呑んだら、もう迷わへんもんな。迷っても、どうせ(仕事に)行かへんのやから」とビールをがぶがぶ呑んでいた。その意味で言うと、ぼくはまだギリギリ“ぷれいぼうい”だ。
そのとき、店にかかっていたのは、安藤裕子「海原の月」だった。泣きそうになった。
その後、これまた久しぶりにヒバリヤ書店に寄って、帰宅。入浴し、服薬し、洗濯す。久しぶりに服んだ薬のせいか、吐き気と頭がくらくらする。
ダウンしたのは、先日読んだ田中慎弥『図書準備室』が何かを加速化させたような気がする。本来、ぼくがいるのはダークサイド界だと知らされたから。

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