でも、ぼくがいちばんこの記事で気になったのは、太田光の「オススメ5冊紹介」という欄で、彼が「最近読んだ本のうち、特に感銘を受けた」ものを紹介していた。紹介されていた本は以下のとおり。

→「二十歳の頃の若者のような、もう二度と出来ないと思っていた“震えるような読書”が再び出来て本当に幸せだった。私を嘘つきだと思っている人も、これだけは信じてほしい」とのこと。前から気になっていた本ではある。

国のない男

国のない男

→「遠藤周作向田邦子を彷佛とさせる、エッセーの達人のような文章」とのこと。太田の向田邦子熱は有名だけど、彼女と並べられる名エッセーだとは、知らなかった。

のはなし

のはなし

→「奇跡みたいな幸福をもちいて綴られた悲劇。読んでる時、ずっと光源のそばにいるようで楽しかった」とのこと。ぼくと太田光を結び付けられるものは、「戦争」に対する態度みたいなものだと思う。おこがましい限りだけど。政治とか、そういうんではなく。この著者、そして作品自体、初めて知った。

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ

→「生涯に読んだ作品を思い浮かべる時に、絶対入ってくる一冊。(略)おそらく世界中の本屋で売られている本で、ナンバー1でしょう」とのこと。ほへー、太田光角田光代という「→」は、全然予想していなかった。そしてさらに「ナンバー1でしょう」だなんて。こりゃ、ぜったい読むよ。

八日目の蝉

八日目の蝉

→「この小説は、あえて思いきり野暮で、芸のない言葉で言えば<幸福を追求する人々の物語>だ」とのこと。そう、太田光は「あえて思いきり野暮で、芸のない」人なのだと思う。「思いきり野暮で、芸のない」人ではない、「『あえて』思いきり野暮で、芸のない」人。

また会う日まで 上

また会う日まで 上


また会う日まで 下

また会う日まで 下