香里園へ
休日。
朝、8時起床。
Cを職場まで送り、母宅へ。母を助手席に乗せ、京阪香里園駅近くの近畿産業信用組合(香里支店)へ向かう。とうとう、寝屋川の実家の売却手続きが行われる日だった。母は本来入院中の身だったから、ぼくが代理人としてひとりで手続きする予定だったが、たまたま母の外泊期間と重なったため、ふたりで向かう。
10時すぎ、銀行着。近くの喫茶店で母はコーヒー、ぼくはモーニング。喫茶店のテレビでは亀田興毅の会見中継が流れていた。
11時前、銀行へ。売却に伴う登記手続きのため司法書士が先に来ていた。11時すぎ、今回の仲介である住友不動産の人に連れられておばさん登場。3階のだだっ広い会議室に通され、説明を受けながら書類作成。そのうち、買主である不動産会社の社長も登場。
かなり長い時間かかって、いろいろな手続き終了後、おばさんが「あー、やっと終わったわ。長かったなぁ!」「あんな汚い家、置いといてもしゃーないしね」などと、およそデリカシーの欠片もない発言をベラベラ。おばさんはもう何年も前から、あの家を売りたかったし、母の同意を求め続け、母はそれを拒み続けていたから、確かに「長かった」のかもしれないけど。怒りを覚えるが、なんとか耐える。
「さっそく来週明けから取り壊し始めますけど、問題ないですか?」と買主の社長が、「おばさんに」訊いた。「問題ないです」とおばさんが答えた。
会議室の窓からは、こちらも営業不振で取り壊されているダイエー(香里店)が見え、ぼく(ら)の実家もこうなるのかと思うと、少しやりきれなかった。そのダイエーは、幼いころ、自転車で母とよく出かけたスーパーだった。
昼過ぎ、銀行を出ると、雨がパラパラ。「ちょっと寄って行こか?」と助手席の母に。「うん、そうやな。さみしくなるかもしれんけど」と母。
もう、正真正銘、ぼく(ら)の家ではなくなった寝屋川の実家へ。週明けから取り壊しなら、この姿を見るのは最後かもしれないと思いながら。2、3分、外から眺めた後、母宅まで。