2時間18分
しばらく「おしゃれ木」でのんびり新聞読んだり、本読んだり、人物観察していたりしていたのだけど、休みの日にせっかく早起きしたのだから、と、以前から気になってた原恵一監督・脚本「河童のクゥと夏休み」を観に行こうと決意。
電車に乗って、MOVIX八尾(アリオ八尾)まで。
夏休み、ましてや休日のアリオは、さぞ人が多いんじゃないだろうか、と覚悟して行ったけど、まだお昼だったせいもあってそれほどでもなく。チケットを購入して、階下の丸善でブラブラしていたら、突然の腹痛。それも激痛。バリウムを飲んだ後、お腹のなかで固まってしまうといけないので、下剤をもらって服んだのだった。それがもう効いてきた。トイレに駆け込み、ズボンを下げた途端、牛乳のような液状のウンチが、シャーっと出た。
なんとか落ち着きを取り戻したので、映画の最中にまた腹痛にさいなまれないことを祈りながら、入口へ向かう。入口で「もぎり」の人から、これ「先着来場者プレゼントです、どうぞ」と言われ、「なんだろう?」と見てみると「きゅうりのキューちゃん」(東海漬物)だった! 「河童」だけに、すごいサービスだ。
会場は、思ったとおり、親子連ればかり。子どもたちがわんさか。そのなかで、腹痛気味のオッサンひとり。そして、2時間18分という長時間の作品の上映開始。
さて、そういうなかで観た「河童のクゥと夏休み」の感想。
ズバリ、とっても良かった。2時間18分なんていう時間を全く感じさせなかったし、さらに、会場にいた子どもたちもその長時間、ほとんど誰も騒ぐことなく、スクリーンを見つめていたことが、この映画のすべてを語っているといってもいい。ある少年が異物(他者)と出会い、触れ合い、別れることによって成長する「夏」、というような、いわば「お決まり」のパターンである物語の域をこの作品ははるかに越えていたと思う。「子どもだまし」ではない。何度も笑ったし、何度も泣いた。
先日見た*1、細田守監督「時をかける少女」から比べれば、画質も線も荒いし、特殊効果もほとんどない。でも、この作品は高畑勲言うところの「漫画映画」として、「時かけ」と同様、いや、それ以上に、普遍のテーマを子どもたちに、さらには大人たちに向け、きちんと送り届けようという作り手の意志が感じられた作品だった。
「時かけ」が青春の《淡さ》を描き出したとすれば、この作品は青春以前の、子ども期の《濃さ》(もちろんそれには子ども期特有の残酷さも含まれる)に正面から取り組んだ作品だと思う。
そして、何より、背景画の素晴らしさ、とくに夕陽。大人なら、あれだけで泣ける。「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」のときもそう思ったけど。
観終えてすぐに、階下の丸善で「河童のクゥと夏休み」の木暮正夫・著/こぐれけんじろう・絵の同名原作を探し、児童書コーナーで、子どもたちに紛れ込みながら読破。うん、もちろんこれは「原作」として、すばらしい(おもに河童視点)けれど、映画とは良くも悪くも少し違う物語だと思った。
この映画の詳細については、wiki*2での記述や、原監督インタビュー*3なども、監督が原作に出会ったのは20年前だったことなど、面白く読めた。
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