帝王切開 金の斧

 それから、「Bros.」のなかで気になったのは、豊崎由美さんの書評で、今号ではアイルランドの作家、ウィリアム・トレヴァー聖母の贈り物』。豊崎さん曰く「トレヴァーの人間を見つめる視線には容赦がありません。けれど、絶望を絶望として描きながらも、その眼差しの奥には、残酷な宿命を受け入れるしかない人間の諸相を肯定する励ましという光が見えるように、わたしには思えるのです」とのこと。
 この作品は「『文学の冒険』『書物の王国』『未来の文学』など、世の小説好きを驚喜させる幾つもの傑作シリーズを放ってきた国書刊行会」の新シリーズ「短編小説の快楽」第1弾とのこと。

聖母の贈り物 (短篇小説の快楽)

聖母の贈り物 (短篇小説の快楽)

 「Bros.」の巻頭連載、「お婆ちゃん! それ、偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!」では、松尾スズキさんが、ケータイの「予測変換機能の可能性を探る」ってことで、「そのうち『予測変換詩』なるものが登場するのはあきらかなこと」と書いてるんだけど、「そんなの『親指ポエム』って名称で、もうずいぶん前から登場済みですよ、松尾さん」と教えてあげたくなった。