愛憎戦友
ぼくは、母と会うと、自分が、いわゆる「日本人」としての民族性(そんなものがあるとは、ふだんあんまり思っていないけれど、あえて)を失っていることに気づく。
今日も引き続き暖かい日。午後からは雨。
仕事はもうひたすら、予算組み。土曜日だというのに、電話やら来客やら、いろいろと集中できないこと多いが、なんとか気を奮い立たせて取り組む。そして、取り組めば取り組むほど、新たな難題が見えてくる。時間がないというのに。
本来なら、残業すべき日なのだけど、母のインフルエンザ→ぼくのインフルエンザで延び延びになっていた、母の誕生日祝い&定年祝い&ぼくの社会福祉主事修了祝いの約束のため、定時すぎに帰る。
母への祝い事が主だというのに、実質昨日で仕事が定年になり、今日から休日だった母に、車でぼくの家まで迎えに来てもらい、母の運転で、母に予約してもらった中国料亭・追立(別館)@守口へ向かう。
まずは、乾杯で、母にひと通りの誕生日と定年の祝辞を述べ、ずっと渡しそびれていたプレゼント(OLYMPUS デジタルカメラ μ725+倉敷で買った「とんぼ玉」のネックレス)を渡す。母、喜んでくれて何より。
それからは、ひたすら呑みながら&食べながらお互いの近況報告。
母は、今月ずっと誕生日月間&定年祝い月間(送別会)だったらしく、いろんな人にいろんなところでいろんなふうに祝ってもらえていたようで、それは、ほんとうに息子として、さらには彼女をよく知るひとりの知人として喜ばしく誇らしいことで、こんなふうに祝ってもらった、あんなプレゼントをもらった、こんなことを言われた、と微笑みながら話す母に、心の底から「良かったね」と言えた。
そして、お店の人が「ラストオーダーです」と告げにきた後、最後に「ぼくはあなたを、親として、母として、そして、いちばん近しい年上の人として、あなたの生き方を誰よりも尊敬しているし、誇らしいと思っています。遅くなったけれど、60才の誕生日おめでとう、お仕事、ほんとうにごくろうさまでした。これからもよろしくお願いします」みたいなことを母に言った。
それが、お世辞とか、ちょっとカッコつけたとか、そういうんじゃなく、ほんとに素直に、本心で言えたことが、ぼくも嬉しかった。さっき「母と会うとぼくが『日本人』としての民族性を失う」と書いたのは、そういう意味なのだけど、そういうことばって、照れくさくて、日本人(の美徳)は、そして、ふだんのぼくならあまり言うことがないと思うのに、きちんと思ってることを伝えようと思ったら、珍しく、きちんとわかりやすいことばで自分の思いを伝えることができたことが嬉しかったし、それは、おそらく母の存在、そして、これまでの母とぼくが積み重ねてきた関係がぼくにそうさせたのだと思うと、やっぱり母はすごい人だと思った。
でも、そう思えるのは、ぼくと母とは、愛憎戦友だ(った)からだと思う。

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