阿鼻驚嘆級の
武富健治『鈴木先生 2』を読んだ。
1巻を読んだ際にも感想*1を書き、かなり続刊を期待していたのんだけれど、まさに期待を裏切らない面白さ。いや、面白いと言っていいのかわからない。ホラーでもある。そして、この作品の面白さは、今までぼくが接してきた、抱いたことのある感情の範囲を越えていて、まさに異文化。ほんとうのところ、この作品について、語るべき、語りたい感想の語彙がぼくには見つからない。
鈴木先生にとってのヒロイン・小川が、雨の日の朝、雨ガッパ+長グツという、今どきまずあり得ない恰好をして登校してきたのを見て語られるモノローグ。
ただでさえ多感な/中学生の娘に/雨ガッパと長グツを/はかせることのできる/母親と----/さして根に持った風もなく/言うことを聞いてのける/本人の姿…奇跡的だ!!
下手をすれば/陰湿なイジメとかにまで/結びつきかねないところなのに----/からかいを呼び込むどころか…/その行為のイメージを/身をもって塗り変えていく……!!
それにしても…/以前にはあった/偏屈さや暗さが…/ここしばらくの間に/急激に薄れてきている----!(ゴクリイ)
見込んでいたとはいえ…/なんという/成長ぶりなんだ…!!
それを導いた功績の一部には/功績の一部には/教師としての…このオレの/力もあるのかもしれない----/それくらいの自信はある…
この表現は、まるで詩だ、ポエムだ! と思った(ちなみに「(ゴクリイ)」というのは、鈴木先生が唾を飲み込む音)。すばらしい。
それにしても、読んでいていつも思うのは、この作品の連載を決定した「漫画アクション」編集部の、そして双葉社の懐の深さだ。こんな作品を、商業誌に載せる勇気がすごい。その勇気は、これまで相原コージやさそうあきらなどの優秀なマンガ家を育てているけど、それゆえに(?)このマンガ誌は休刊してしまったこともあった。
実は、今、同時期に刊行された武富健治の作品集『掃除当番』も読んでいて、そこには、この作品のプロローグとなるべく作品も掲載されており、面白い。また読み終えたら、感想書きます。
とにかく、さらに、続刊期待。

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